ブログ

年代別でみる歯周病リスクと歯科定期検診のススメPart.2 -歯周病ケアは未来への投資!-

前回に引き続き歯周病リスクやケアのメリットをご紹介いたします。

お口だけの問題じゃない! 歯周病が全身の健康に及ぼす影響

歯周病は歯のぐらつきや口臭といった口腔内の問題だけでなく、全身の健康にも深く関わっています。以下に代表的なものをまとめていきます。

01 心筋梗塞・脳卒中との関連
歯周病菌が血流にのって全身に運ばれると、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。
02 糖尿病との双方向の影響
歯周病は糖尿病の合併症の1つとして知られていますが、近年は歯周病が糖尿病を悪化させることもわかっています。
03 早産・低体重児出産のリスク
妊娠中の歯周病は、早産や低体重児出産のリスクを高める可能性があります。
04 呼吸器疾患(肺炎)との関連
口腔内の細菌が肺に入り込むと、肺炎(誤嚥性肺炎)など呼吸器疾患のリスクを高めます。
05 認知症との関連
歯周病菌が脳に達することで、アルツハイマー型認知症のリスクを高める可能性が示唆されています。

歯が多い人ほど保険料が安くなる⁉ 歯の健康による経済的なメリット

歯周病と全身の病気との関連が明らかになるにつれ、国内の生命保険会社も「歯の健康」に注目しはじめています。
その具体例として、大手保険会社が導入した認知症保険の「歯数割引特則」が話題となりました。この特則は、ある年齢で永久歯の本数が20本以上あれば、保険料が割引になるというものです。
なぜ、歯の本数が保険料に影響するかというと、歯の数と全身の健康、なかでも認知機能との関連が科学的に示されているからです。
歯を1本でも多く残すことは脳への刺激を増やすほか、栄養バランスの良い食事を摂りやすくなるため、結果的に全身の健康維持にも寄与すると考えられています。
以上のことから、歯の健康を保つことは全身の健康にくわえ、将来の医療費や資産にも影響を与える可能性があります。
歯周病予防をはじめ、お口の健康維持は健康な体と豊かな未来への投資といえるでしょう。

歯を守り、健康な毎日へ! 歯科定期検診で歯周病を予防しよう


歯周病は年齢とともにリスクが増大し、全身の健康や将来の経済状況にまで影響を及ぼす可能性があります。そのリスクを軽減するカギとなるのが、歯科定期検診です。
専門家による口腔内のチェックやプロフェッショナルケアは、歯周病の予防や早期発見に極めて有効です。
あなたの健康的な未来のために、ぜひ歯科定期検診を継続しましょう