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歯の本数で変わる!毎日の暮らしと健康寿命 Part.2

前回に引き続き歯の本数と寿命の関係についてご紹介していきます。

歯の減少がもたらす要介護のリスク

歯のクが高まり、最終的に介護が必要な期間が長くなってしまう可能性があります。
本数が減ると、以下の要因が積み重なることで要介護のリス

栄養面での深刻な問題

歯の減少により食べられる食品が限られてしまうと、栄養のバランスが崩れて「低栄養」に陥る可能性があります。
とくに、タンパク質やビタミンの不足は筋力や免疫力の低下を招きやすく、健康寿命を縮める要因になります。
肉や野菜を避け、炭水化物中心の食事が続くと、糖尿病や肥満、動脈硬化といった生活習慣病のリスクも高まります。

認知機能への影響

歯の減少による噛む力(咀嚼能力)の低下は、脳への刺激を減少させ、認知機能の低下を招く可能性があります。
さらに、噛む力が弱まることで生野菜などの摂取が減ってくると、ビタミン類の不足により認知症のリスクを高めることがわかっています。

社会活動の減少

歯の減少は会話や表情、食事などを通じた社会的な活動を制限してしまいます。
高齢者の社会参加は要介護の予防において重要であることが報告されており、歯の減少はこのような面でも健康寿命に大きな影響を与えます。

今からでも遅くない!歯を守るポイント

自分の歯を1本でも多く守るためには、その重要性を知った時点で今からできる対策を実践し、将来の健康寿命に備えることが大切です。

正しい歯磨きを習慣に

毎日の歯磨きは、歯の寿命を左右する重要な習慣です。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも併用して、お口の隅々までケアを行いましょう。

よく噛んで食べる

「一口30回」を目安に、よく噛んで食事をすることを心がけましょう。
これにより噛む力が維持されて、歯の健康だけでなく消化にも良い影響を与えます。また、しっかり噛むことで満腹感が得られやすく、食べ過ぎ予防にもつながります。

歯を失ったままにしない

失った歯をそのままにしておくと、噛み合わせのバランスが崩れて残っている歯への負担が大きくなります。
入れ歯やブリッジ、インプラントなど、自分に合った方法で歯を補うことが大切です。

歯科定期検診を欠かさずに

むし歯や歯周病は、自覚症状がないまま進行することが少なくありません。
したがって、症状が出る前の「早期発見・早期治療」が大切です。

「人生100年時代」を元気に過ごすために

私たちの歯の健康は日々の生活の質だけでなく、将来の健康寿命にも深く関わっています。しかし、その大切さに気づくのは、食べることや話すことが思うようにできなくなり、人とのつながりが薄れてしまってから、という方が少なくありません。
まだ大丈夫」と思っている間にも、歯の健康は静かに、そして確実に損なわれていきます
未来の歯の健康は、今からのケア次第で大きく変わります。
毎日の丁寧な歯磨きにくわえ、3~6カ月に1回の定期検診で大切な歯の健康を守り続けましょう