ブログ

歯ぐきが下がる「歯肉退縮」にご用心!起こりうるトラブルと予防法2

前回に引き続き歯肉退縮の治療法、予防法などについて詳しく解説していきましょう。

下がった歯ぐきは治療で治せる?

歯肉に、退縮の治療

歯ぐきは一度下がると、自力でそれを治すことができません。軽度の歯肉退縮の場合、適切なブラッシングやクリーニングによって、元の健康な状態に戻すことができます。
一方で、歯肉退縮が進行して根面が大きく露出してしまうと、ブラッシングやクリーニングで元の状態に回復するのは困難です。
このようなケースに対しては、他の部位から歯ぐきを移植して露出した根面を覆う「根面被覆(こんめんひふく)」という処置が必要になる場合があります。

歯ぐき下がりを予防するには?

歯肉退縮を予防するうえでは、以下の点に注意することが大切です。

*正しいブラッシング法を身につける

むし歯・歯周病を防ぐうえで欠かせない毎日の歯磨きも、磨き方が不適切だと歯肉退縮を引き起こしてしまいます。
歯ブラシは「ふつう」または「やわらかめ」のものを選び、あまり力を入れずブラシを小刻みに動かして磨くのがポイントです。
爪に歯ブラシを押し当てたとき、爪全体が白く変わるぐらいの力を目安に、1本ずつ
丁寧に磨いてい
きましょう。

*デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯ブラシだけで取り切れない汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って除去します。
これによって歯ぐきの周囲が清潔に保たれ、健康な状態が維持できます。
1日1回、就寝前の使用がおすすめです。

*定期的に歯科医院でチェックを受ける

歯肉退縮は自覚症状がなく、気づかないまま進行してしまうことも少なくありません。
むし歯・歯周病の早期発見とあわせて、歯ぐきに異常がないか定期的にチェックしてもらうことが、歯ぐき下がりを予防する近道といえます。

また、当院では患者さんのお口の状態に応じたブラッシング法や歯ブラシの選び方のアドバイスも行っています。
歯ぐきの健康は予防歯科から
歯肉退縮は見た目の問題だけでなく、知覚過敏やむし歯・歯周病など様々なトラブルの要因となります
以上の内容を参考に、歯ぐきが下がってきたと感じたら早めの受診を心がけ、適切な治療を受けることが肝心です。
さらに、毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯科定期検診を継続することが歯肉退縮の予防につながります