前回ご紹介した口臭のうち「生理的口臭」についてはとくに治療の必要がなく、日常の取り組みによって口臭を抑えることができます。
今すぐに取り組める口臭対策を以下にご紹介しますので、口臭が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
森山歯科おすすめ口臭対策5選
- 歯磨きは1日2回 とくに「就寝前」は念入りに
生理的口臭は、お口の中の細菌が作る「揮発性硫黄化合物(VSC)」というガスがニオイの元になっています。
したがって、まずは1日2回を目安に歯を磨き、これらの細菌を減らしていくことが重要です。
とくに唾液の分泌が減少する就寝中は口内に細菌が繁殖しやすく、寝起きの口臭を強くしてしまうため「就寝前」の歯磨きは念入りに行いましょう。
- 「舌」のお手入れも忘れずに(ただしやりすぎは禁物)
生理的口臭のニオイの元となる揮発性硫黄化合物は、その6割が「舌苔(ぜったい)」という舌の表面についた白い苔状の汚れから発生しています。
この舌苔を専用のブラシで除去することも口臭対策には有効ですが、やりすぎると舌の表面が傷つき、かえって口臭を強くしてしまうため注意が必要です。
舌苔を落とす場合は必ず専用のブラシを使用し、週に2~3回ほど、多くても1日1回のケアに留めるようにしてください。
泡状のハミガキを舌にのせて上あごにこすりつけて落とすと、舌の表面を傷めることなく舌苔をきれいに落とせます。
- よく噛んで食べる
生理的口臭を抑えるためには、唾液の分泌が不可欠です。唾液の分泌をうながす一番の方法はよく噛むこと。
食事に歯ごたえのある食品を1品加えるなど工夫しながら、しっかり噛んで唾液を出していきましょう。
- 朝食は抜かない
生理的口臭と唾液の分泌リズムには相関性があり、唾液が少なくなる「起床時」「空腹時」などに口臭が強くなります。朝食を抜いてしまうと1日の唾液の分泌リズムが乱れてしまい、1日を通して生理的口臭が強くなってしまうため、朝が早くても朝食はしっかり取るようにしましょう。
- お口が乾いたらこまめに水分補給
体調やストレス、加齢などにより唾液の分泌が減ってしまうと、口臭が強くなる傾向があります。
そのため、お口が乾きやすいと感じたら、こまめにお水やお茶を飲んでお口を潤すのも口臭対策としては効果的です。
以上が自分で簡単にできる口臭対策ですが、これに歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアをくわえると口臭対策はより万全なものとなります。
口臭の中には歯科治療も含め専門的なケアでないと改善しないものもあります。したがって、口臭が気になりだしたらまずはお気軽にご相談ください。