次回に引き続き今回は、詰め物・被せ物を長持ちさせるポイントを3つご紹介いたします。
歯科治療で入れた修復物の寿命は、治療後のケアや生活習慣に大きく左右されます。
以下に、日常生活で気をつけたいポイントをご紹介しましょう。
1歯が欠ける・割れる(歯の破折)
詰め物や被せ物の寿命は、治療後のケアで大きく変わるといっても過言ではありません。
修復物と歯の間には目には見えないすき間や段差があるため、治療前よりもさらに丁寧なケアが必須です。
セルフケアでは歯ブラシにくわえ、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、詰め物や被せ物の周りの清掃効果が格段に上がります。
さらに、フッ素配合の歯磨き剤を併用すると、二次むし歯の予防に効果的です。
2食生活を見直す
むし歯の発症には、日頃のケアにくわえ食生活も密接に関わっています。治療した後も治療前と同じような食生活を続けた結果、再びむし歯になって治療を繰り返すケースは意外と少なくありません。
とくに注意したいのは1日当たりの食事の回数で、間食の多い人ほどむし歯リスクは高くなります。
朝・昼・晩の食事のほかに2回以上間食をしている方はその回数を減らし、甘いモノは食後のデザートとして一緒に食べるなど工夫しましょう。
3歯科定期検診を受ける
治療後の定期検診は詰め物・被せ物の状態をチェックし、トラブルを未然に防ぐために欠かせません。
小さな異常でも早期に発見できれば、再治療のリスクを大幅に減らすことができます。
長く、良好な状態を維持するために大切なこと
詰め物や被せ物の寿命には様々な要因が関係しています。これらに共通していえるのは、「治療前と同じケアや生活習慣を続けていること」にほかなりません。
歯科治療で詰め物・被せ物を入れたということは、そこに至る何らかの原因がお口の中に潜んでいる証拠です。したがって、まずはその原因を突き止め、改善していくことが修復物を長持ちさせる一番の近道になります。これにくわえて重要なのが、治療後も歯科医院で定期的なチェックを受けることです。
3~6カ月に1回の歯科定期検診を習慣化し、トラブルを未然に防いでいきましょう。